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大雨

Episode 2

その日は大雨だった。こんな田舎だから雨が降ることは当然のことだったが、異常な量が降っていた。

どうしても外せない用事があったので、惹かれたら嫌だったので、車通りの少ない畑道を歩いていた。

すると、前に人がいる。白い服を着た髪が長い女の人だ。傘を差していない。

ただ、裏道を使っているからか、時間に余裕がなかったので悪いとは思ったが、

そのまま素通りして目的地へと急いだ。通った時、その人の髪がサラッと揺れた。

帰り道、あの人のことが気になり、裏道で帰ることにした。

すると、あの人は、まだいた。白い服を着て、髪が長い女の人が。

その人の前を通ると、やはりサラッと髪が揺れた。さすがに二回も通って無視はやばいなと思い、

 

その人に話しかけた。

「あのぉ...大丈夫ですか?」

返事はない。

仕方がないので傘を差し出すと、その人は持って何かを伝えたそうに手を動かした。

傘を渡してしまったので、大急ぎで家へ帰って、その日は寝た。

次の日、快晴だった。朝から30℃ある。地球温暖化は怖いものだ。

さすがにいないだろうと思ってこの前の裏道を通ると、予想通りその人はいなかった。

だが、そこには傘が落っこちていて、持ち上げるとそこには、水たまりがあった。

 

解説

おかしな点が3つあります。

まず1つ目は何故白い服なのか。普通、雨に濡れると白の服は色が水で変色してねずみ色とかになりますよね?でも、語り手は白い服と言っています。

2つ目は女の人の髪です。傘を差していなかったなら、髪は濡れているはずなのに語り手が通ったあとにサラッとした。と言っていますよね?この2つから考えるとこの女の人は傘も差さずに雨にも濡れていなかったということになります。

3つ目は水たまりです。快晴で朝から30℃もあれば、流石に傘で日陰になっていたとしても水たまりにはなりませんよね?

このことから、語り手が見た女の人はもしかしたら、水の妖精か何かだったのかもしれませんね。この後、語り手がどうなったかは誰も知らないそうです。

平均評価 4.5 /5, 全評価: 150 件, 高評価

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